【連載小説】AI業務活用 まずは使ってみよう編『AIと私のはじめて物語』 第2話「AIに聞くと意外と答えてくれる~説明文が勝手に整っていく日~』

この記事は連載小説の一部です。
最初から読む
登場人物紹介
――翌朝。 私はコーヒー片手にPCを開きながら、昨日の衝撃を思い出していた。
(AIって…あれ、普通に仕事できるやつだったよね…? 私より落ち着いてるし、犬より返事早いし。
いや、でも。たまたまうまくいっただけかもしれない。今日も同じように行くとは限らないよね…)
“トントン拍子”に慣れてなさすぎて悶々とする私をよそに、日々の業務は続いていく。
今日のミッションは“顧客向け説明文”。
営業資料の中でも、外せないポイントを適切に言語化することが特に求められる。
要するに「伝わらないと地獄」のやつだ。
とりあえずAIに丸投げしてみる。
「デジタルフローを“初めての人向け”に説明して」
ポチッ。
数秒後、画面に文章が出てきた。
“紙やメールでバラバラだった出稿・校正・承認を、
ひとつの画面でまとめて管理できる仕組みです”
(……え、なんでそんな落ち着いて説明できるの? 私が昨日30分悩んだやつだよ?)
調子に乗って追加で言ってみる。
「もっと現場の人が“あーそれね”ってなる感じで」
“いままで『誰がどこまで進めた?』と探していた作業が、 ひと目で分かるようになります”
(はい優勝。 これ、会議で言ったら絶対うなずかれるやつ。)
気づいたら、“説明の型”が出来上がっていた 。
AIに投げるたび、文章が勝手に整っていく。
• 現場の困りごと
• デジタルフローが何をまとめるのか
• 導入後どうラクになるのか
(ちょっと待って。 私、何もしてないのに仕事が進んでるんだけど? これが“AIで仕事できる風”ってやつ…?)
「M崎先輩、今日なんか…資料作るの早くないです?」
P嶋がいかにも釈然としない感じで声をかけてくる。
そんなに珍しいんだ、私の仕事が早いの…
「いや…なんか…AIが…普通に仕事できるんだけど…」
事情を察したP嶋はニヤッと笑った。
「そうなんですよ。 AIって“代わりに全部やる”んじゃなくて、
“自分の脳内メモを人に渡せる形にしてくれる”んです」
(脳内メモ… 確かに私の脳内、付箋が床に散らばってるみたいな状態だし…)
AIとの距離が、昨日よりまた一歩縮まった気がした。
つづく
次回:第3話『AIに“図解”を頼んでみたら~文章より先にイメージが固まる日~』
続きを読む

