【連載小説】AI業務活用 まずは使ってみよう編『AIと私のはじめて物語』 第3話「AIに図解を頼んでみたら~文章より先にイメージが固まる日~』

この記事は連載小説の一部です。
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登場人物紹介
ついに来た。
避けては通れない資料づくり最大の難関、図解――
(文章はAIでなんとかなる。 でも図解は…あれはもう“センスの戦い”。
私のセンスは、たぶん家の観葉植物より控えめ。)
そんな不安を抱えつつ、私はまたCopilotを開いた。
とりあえず言ってみる。
「デジタルフローの流れを“図解っぽく”説明して」
ぽち。
数秒後、画面に出てきたのは…
“① 出稿依頼 → ② 校正 → ③ 承認 → ④ 完了 という流れをひとつの画面で管理できます”
(……あれ? これ、図解の“骨”じゃん。 私がいつも四角描いて矢印つなげてるやつ。)
調子に乗って追加で言ってみる。
「もっと“現場の人が見た瞬間わかる”感じで」
“『誰がどこまで進めた?』が一覧で見えるため、 探す時間がゼロになります”
(これ、図解の“キャッチコピー”じゃん。 私の脳内より整理されてるんだけど?)
図解の材料が勝手に揃っていく AIに投げるたび、図解のパーツが増えていく。
• 流れのステップ
• 各ステップの意味
• 導入後のメリット
• 現場の“あるある”との対比
(これ、私がやると3時間かかるやつ。 AIは3秒で出してくる。 時給換算したらどうなるの…?)
ありがたいやら末恐ろしいやら、なんだかよくわからない気持ちになってきた。
そんな私に、またしても声をかけてくる後輩が一人。P嶋である。
「M崎さん、図解もAIにやらせてるんですか?」
「いや…なんか…AIが…図解の材料を全部くれるんだけど…」
「そうなんですよ。 AIって“図を描く”んじゃなくて、 “図にするための材料を全部そろえてくれる”んです」
ドヤ顔のP嶋。まるで自分の手柄とでも言いたげな雰囲気だけど、
Copilotの存在を教えてくれた事については、正直感謝している。
(材料が揃えば、あとは私が四角を描いて矢印でつなげるだけ… それなら私でもできる…!)
AIが出してくれた文章を並べてみると、あら不思議。
ただのテキストのはずなのに、頭の中ではもう矢印がつながっている。
(……これ、もう図解じゃん。)
こういうのはセンスがすべてだと思い込んでいたけど、
実際は、材料をうまく用意できるかの問題だったりするのかな。
一つ、また一つと四角を描きながら私は思った。
(AIって、 “私の苦手なところを静かに補ってくれる相棒” みたいな存在なのかも。)
つづく
次回:第4話『AIに“顧客質問の想定問答”を頼んでみたら ~未来の自分が助かる日~』
(※近日公開予定)

