進化を続けるドラッグストア業界の最前線に迫る!
第26回 JAPANドラッグストアショー 現地取材レポート


ドラッグストア業界最大規模の展示会
今年も東京ビッグサイトにて、年に一度の「JAPANドラッグストアショー」が、7月31日(金)から8月2日(日)までの3日間に渡り開催されました。
第26回のテーマは「セルフメディケーションによるドラッグストアの未来像 〜Next25〜」。
会期中は、ビジネスユーザー向けの「forビジネス」エリアをはじめ、最新の商品・サービスを紹介する展示や健康・食・美容など、ドラッグストアに関連する多彩なテーマの体験イベントやセミナーも行われ、多くの来場者でにぎわいました。
▼会場ごとの出展業態・ジャンル一覧
▼東棟全体マップ

東京ビッグサイト東1・2・3・7・8ホール(休館中の4・5ホールを除いた東棟のほぼ全域)を使用した大規模開催となった本展示会。会期中に編集部が取材した現地の様子をお伝えします。

8月1日・2日の土日は一般来場日として会場が開放され、開場前から多くの来場者が列をつくり、りんかい線・国際展示場駅から会場へ続く通路も人で埋め尽くされるなど、イベントへの期待の高さが見て取れました。
入場後も各ブースではイベント参加券の配布や体験コーナーに多くの人が集まり、最新のコスメや日用品、健康食品などをいち早く試したり、サンプルを受け取ったりする来場者の姿が見られました。
また、松岡修造さんや武田修宏さんらが登壇したトークショーをはじめ、アイドルグループが出演するステージイベントも開催されるなど、会場は終日活気に包まれていました。
ここからは、編集部が取材した各展示エリアのハイライトを振り返ります。
JACDSテーマブース2026(東2ホール)
▼JACDSテーマブースの様子

テーマブースでは、本展示会を主催するJACDS(一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会)のセルフメディケーション推進活動が紹介されました。
協会活動や会員紹介をはじめ、薬事・健康関連制度の動向、3R・サーキュラーエコノミーの推進などの詳細なパネル展示のほか、防災備蓄啓発「命を守るマイリュック」やセルフチェック機器の測定体験なども注目を集めており、日頃から自身の健康を管理する意識や、もしもの事態に備える防災意識の高まりがうかがえました。
食と健康ゾーン
ドラッグストア発、「食×健康」で広がる新たな市場
ドラッグストアは「健康を意識した食生活」を支える身近な販売チャネルとして、各メーカーや卸売り業界、流通業界から大きな注目を集めています。
店頭に商品が並ぶことで認知度が高まり、購買につながるという好循環が生まれており、新たな市場開拓の場としてますます注目されています。
ここでは、“食を通じて健康を支える”ことの価値提案につながる製品・サービスの展示が多く見られ、ドラッグストア業界において、「食」と「健康」の結び付きがより広がっていることを感じさせる内容となっていました。
食と健康アワード2026
「食と健康アワード2026」では、「食を通じて人々の健康とウェルビーイングの実現に貢献する商品・サービス」を対象とした表彰企画が行われました。
2018年から継続して開催されている本企画では、ドラッグストアショーに出展された食と健康に関わる食品を対象に、<食品部門><サプリメント部門>の2部門で審査が実施されています。
会場では、7月2日に実施された一次選考会の結果が掲示されました。
▼食品部門 一次選考通過商品

▼サプリメント部門 一次選考通過商品

二次選考会は7月31日(金)に会場内で行われ、8月1日(土)には第7ホールにて両部門の「ダイヤモンド」、「プラチナ」、「ゴールド」そして栄えある「グランプリ」の受賞商品が展示されていました。
▼サプリメント・食品両部門の「ダイヤモンド」「プラチナ」「ゴールド」受賞商品の展示

▼サプリメント・食品両部門の「グランプリ」受賞商品の展示

顔のむくみ感を減らすのに役立つ間食向きのフレーバーグミ(機能性表示食品)や、塩分やカロリーを抑えながらたんぱく質を効果的に摂取できるレトルト食品など、健康効果とおいしさ・食べやすさを高いレベルで両立し、TVCMやネット等でも話題を集める商品が受賞していました。
【新設】マタニティ&ベビーケアゾーン


今回新たに親切されたこのゾーンのテーマは、「赤ちゃんとの毎日に健やかな愛しさを ~ 命を想うドラッグストア ~」。
妊活、妊婦ケア、産後ケア、ベビー・幼児ケアなど、出産から育児にまつわるケア用品は、もはやお母さんや赤ちゃんだけのものではなく、家族みんなの日常に寄り添う“暮らしの必需品”となっています。家族のために必要な商品を、身近なドラッグストアで気軽に購入できる環境を整えることは、今後ますます重要になります。
会場では、最新のマタニティ&ベビー用品の紹介のほか、製薬会社等による妊婦と乳幼児の健康にまつわる専門性の高いプレゼンテーションも数多く行われ、さらに設備充実のベビールームも併設。ドラッグストアが、「子育て家庭のいちばん身近なインフラ」として進化している事を体感できるゾーンでした。
フェムケアゾーン

テーマは、「ドラッグストアから広がる女性の健康習慣」。
ドラッグストアでは近年、フェムケア商品の取扱いが着実に拡大しています。今後はさらに女性のライフステージ全体を支える商品・サービスの充実を図り、より幅広いニーズに応えていくことが期待されています。
会場では、女性の健康維持・セルフケアに関連する製品の紹介のほか、セルフチェック体験コーナーや、マタニティ&ベビーケアゾーン同様に製薬会社等による専門性の高いプレゼンテーションの数々など、学びと体験を通じて健康への理解を深めるコンテンツが充実していました。
ビューティーケアゾーン

第1ホールおよび第7ホールで展開されたビューティケアゾーンでは、ヘアケア、ボディケア、ハンドケア、ネイルケア、スキンケア、美容器具など、ドラッグストアにかかわる全てのアイテムと新たなビジネスモデルを対象とした、多彩な展示ブースが目を引いていました。
食と健康ゾーンでの健康食品、保健機能食品、栄養補助食品、機能性表示食品、美容食品などの展示と合わせて、美容と健康的な体づくりに関心を持つ幅広い層の来場者に強く訴えかける展示構成でした。

7月31日(金)も多くのビジネス来場者でにぎわっていましたが、一般来場日である8月1日(土)はさらに来場者が増加。通路は人で埋め尽くされ、各ブースではサンプル配布の整理券が早々に配布終了となるなど、会場全体が大変な熱気に包まれていました。
こどもやくざいし体験薬局(東3ホール)
子どもたちに人気を集めていたのが「こども薬剤師体験薬局」のブースです。
白衣を着用して調剤や分包機の操作、薬袋への薬の封入など、薬剤師の仕事を疑似体験できるというもので、一連の流れを終えると、参加した子どもたちには白衣と修了証がプレゼントされ、照れながらも誇らしげな笑顔を見せる姿が印象的でした。
楽しみながら薬剤師の役割や医薬品への理解を深められる企画として、多くの親子連れでにぎわい、職業体験イベントとしても関心を集めていました。

各種イベント・講演等

パネルディスカッション
「未来をつなぐ、健康で豊かな社会へ ドラッグストア×ウェルネス NEXT25~可能性広がるドラッグストア~」をテーマに、7月31日(金)10時より第8ホールにてパネルディスカッションが開催されました。
「調剤」「予防・未病」など多岐にわたるテーマを取り上げ、大手ドラッグストアチェーンの代表者をはじめ、業界をリードする有識者が登壇。これからのドラッグストアに求められる役割や、業界の将来像について活発な意見が交わされました。
新商品コレクション&フードイベント
「新商品コレクション2026」では、この1年間に発売された新商品が一堂に展示されていました。
食品や日用品、化粧品など幅広いジャンルの商品が並ぶ中、お気に入りの商品に投票できる好感度投票も実施されており、来場者が実際に商品を見ながら気になるアイテムに一票を投じる姿が見られました。参加者へのサンプル配布も行われており、好評を博していました。
東8ホールではこの他にも、広い区画を使った京都物産展(物販)やこだわりのグルメを味わえるキッチンカーも並び、にぎわいを見せていました。本展示会が、家族連れで一日を通して楽しめるレジャースポットとしても機能していることを感じられるエリアでした。
スポーツパーク (第3ホール)
健康づくりをテーマとしたスポーツ体験コーナーも人気を集めていました。ストラックアウト、パターゴルフ、バスケットボールのフリースローやプロ指導のスポーツけん玉、防衛省・自衛隊レスリングチームの協力によるレスリング護身術など、さまざまな競技を体験できるプログラムが用意され、子どもたちが楽しみながら体を動かす姿が見られました。
健康を「商品を選ぶこと」だけでなく、「体を動かすこと」からも考える企画として、多くの親子連れでにぎわっていました。

さいごに

今回で26回目を迎えたJAPANドラッグストアショーは、規模・内容ともに前回からさらに充実し、ドラッグストア業界の広がりを感じられる内容でした。
多彩な企画や体験イベントが日替わりで開催され、すべてをじっくりと見て回るには3日間を通しても時間が足りないほどの充実ぶりだったのではないでしょうか。
AIをはじめとする技術革新や社会環境の変化により、ドラッグストアが担う役割は今後さらに広がっていくことが予想されます。今回の開催を通じて、業界・業態の進化からますます目が離せないと感じられました。
なお、正確な来場者数等ついては、イベント公式サイトにて発表される予定です。
本記事を通じてJAPANドラッグストアショーにご興味・ご関心を持たれた方は、次回開催に関する最新情報等について、イベント公式サイトや日本チェーンドラッグストア協会のサイトでぜひご確認ください。
▼一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会のサイトはこちら
https://jacds.gr.jp
▼JAPANドラッグストアショーのサイトはこちら
https://www.drugstoreshow.jp
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