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【連載小説】AI業務活用 まずは使ってみよう編『AIと私のはじめて物語』 「第8話 AIに“資料のブラッシュアップ”を頼んでみたら~自分の文章のクセがバレる日 ~」

AI業務活用記事8話アイキャッチ

この記事は連載小説の一部です。
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商談は無事終わった。客先へのフォロー文も送った。
でも胸をなでおろすにはまだ早い。
私はついに“資料の最終チェック”という真のラスボスに向き合うことになった。

(ここまで来たら、もう逃げられない…
資料の“クセ”って、自分では気づかないんだよね…
私の文章、たぶん“語尾が迷子”になってる。)

誰かに読んでもらうために必死にこしらえた文章が、
ちゃんとしてるように見えているのは書いた本人だけだったりすることもある。

だんだん自信が無くなってきた私はまたCopilotを開いた。
いつものように、言ってみる。

「この資料、文面をブラッシュアップして」
ぽち。

AIが返してきた。

“全体的に分かりやすい構成ですが、
一部の説明が重複しているため整理できます”

(重複…?私そんなに同じこと言ってた?
いや、言ってた気がする…
“言い換えたつもりで同じこと言う病”が発症してたかも。)

続けてAIが提案してくる。

“ここは簡潔にできます”

“この段落は前の内容と似ています”

“語尾のトーンを統一できます”

(語尾のトーン…
私の語尾、そんなに自由奔放だった?
たぶん“です”と“ですよね”と“なんです”が三つ巴で戦ってた。)

語尾の揺れ以外にも、指摘されて初めて分かったことがある。
どうやら私は気づかなかいうちに同じ説明を2回したり、
例え話をものすごい唐突に挟んでみたり、
テンションが段落ごとに違ったりしていたらしい。

(いや、私の文章、情緒不安定なの?
もしかして私の脳内、会議中に3人くらいで話してる?)

こんな調子で、自分の文章のクセがどんどん浮き彫りになっていくのは、
見せている相手がAIとはいえ、ちょっとむず痒さを感じなくもない。
でもAIは淡々と、それでいて丁寧に改善策を提案してくれる。

“この説明は前に出した方が流れが自然です”

“ここは図解に寄せると読みやすくなります”

“この表現は少し柔らかくできます”

(なんだろう…この感じ…
突き放しすぎず親身になりすぎない、程よい距離感の家庭教師っぽさがある…
“ここ間違ってるよ!”って頭ごなしに訂正するんじゃなくて、
“こうしたらもっと良くなるよ”ってさりげなく教えてくれる感じ。)


AIの提案を見ているうちに、なんだか嬉しくなってきた。

「え、これめっちゃ読みやすくなってるじゃん!」

「私こんなに文章クセあったんだ…!」

「AI、私の国語の先生だった…?」

気付けば声に出していた。
AIは静かに返す。

“読みやすくなってよかったです”

(うん、今日はツッコミ少なめで助かる。)

昨日の“正論パンチ”はまだ心に残っている。
もしかすると切り換えの早さも、AIの強みの一つなのかもしれない。

提案をひとつひとつ反映させていくうちに、資料がどんどん整ってきた。

(……これ、なんか“プロが作った資料”みたいじゃん。)

私は思った。

(AIって、
“私の文章のクセをそっと整えてくれる美容師”
みたいな存在なのかもしれない。)

つづく

次回:第9話『AIに“提出前の最終チェック”を頼んでみたら ~まさかの“見落としゼロ”になる日~』
(※近日公開予定)

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