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【連載小説】AI業務活用 まずは使ってみよう編 『AIと私のはじめて物語』 第4話「AIに顧客質問の“想定問答”を頼んでみたら~未来の自分が助かる日~」

AI業務活用記事4話アイキャッチ

この記事は連載小説の一部です。
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図解まで終わらせた翌日。
振り返ると、あれだけ苦手意識マシマシだった図解が、材料さえすんなり揃れば
信じられない早さで、ちゃんと通用する形に仕上がった。

ここまでは良い。正直かなり良い。
だが私は資料の進捗を確認しながら、ひとつだけ残っている“ラスボス”の存在に気付いた。

――その名は、
“想定問答(Q&A)”。

(これ、地味にしんどいやつ…顧客の質問って、なんであんなに“予想外の方向”から飛んでくるの?
野球で言うと、全部ナックルボール。来るのは分かってても、どう来るのか分からない。)

でも、逃げても資料は完成しない。
私は深呼吸して、またCopilotを開いた。


とりあえず聞いてみる。

「デジタルフローの商談で出そうな質問、想定して」

ぽち。
いつものように、投げかけるとすぐに答えが返ってくる。

“Q:操作が難しくないですか?”
“A:普段のメールやExcelと同じ感覚で使えるよう設計されています”

(……あれ?もしかしてこれ、普通に商談でそのまま使えるやつ?)

少し欲が出てきた。
「もっと“現場の人が言いそうな質問”で」

“Q:結局、誰が承認したか分からなくなるんじゃ?”
“A:承認履歴が自動で残るため、追跡が簡単です”

(うん、これ絶対言われる。むしろ前回の商談で言われた。)

さらに調子に乗って言う。
「もっと!言われそうなやつ思いつく限り出して!」

するとAIは次々と質問を出してくる。

“Q:急ぎの案件はどう扱うの?”
“Q:スマホでも見れるの?”
“Q:ウチの複雑な手順でも対応できるの?”
“Q:結局、紙じゃダメなの?”
“Q:これ、結局誰が入力することになるの?”


(ちょっと待って。 これ、私が2年かけて学んだ“現場の質問パターン”全部出してくるじゃん。
引き出し豊富過ぎ。AI、現場経験あるの?)


「うおっ、M崎さんQ&A作るの早すぎません?」

相も変わらず軽薄なノリで後輩が話しかけてきた。P嶋である。

「いや…なんか…AIが…質問を全部思い出させてくれるんだけど…」
「そうなんですよ。AIって“未来の自分が困るポイント”を先に出してくれるんです」
P嶋はやっぱり得意げに言う。

(未来の私…確かに商談中に“そんなの考えてなかった…”って焦る未来が消えた。)

AIが出してくれた想定問答を並べてみると、あら不思議。

(……これ、もう商談の台本じゃん。)

過去の苦い経験のあれこれを思い出しつつ、私はふと気付く。

(AIって、“未来の私のピンチを、過去の私が救うためのタイムマシン”みたいな存在なのかも。)

つづく

次回:第5話『AIに“資料のまとめ”を頼んでみたら ~仕上げの一撃が秒速で出てくる日~』
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